企業の数だけ福利厚生があるように、会社ごとにも独自の福利厚生とその意味がある。資格手当に全額家賃補助、充実した技術力アップ研修など、多くのそれがある。
今回迫るベンチュリーコンサルティング株式会社の代表である衞藤氏は元々DB(データベース)エンジニアとして、数々のプロジェクトに参画した経緯もあり、自分が経営者となった今、若手の育成に必要な、時に喜びそうな福利厚生を数々生み出してきた。
その陰には企業努力はさることながら、代表独自の哲学がある。
その一部を紹介してもらうことにした。
資格手当>受験料や認定講習代は全額会社負担
当社では、福利厚生のひとつとして、受験料や認定講習代の全額補助を行っています。
OracleMasterやLPICの資格取得支援がメインとなりますが、その他の資格等も相談に応じて補助を行っています。
もちろん受験に必要な書籍の貸出しや、会社負担での購入も行っています。
学習の支援も随時行っており、進み具合や不明点など、メールや電話で技術社員に相談することができます。
金銭的な負担のことをまったく気にすることなく、学習に専念できる良い環境となっています。
編集後記
市場の景気に左右される事でもあるが、資格取得に関してここまで手厚い補助があるとは、正直驚いた。
稼げるエンジニア≒技術力の時代は終わった。
人、物、金、時間、情報に夢が加わってこそ、人財育成だと私は思う。
ベンチュリーコンサルティングはそんな情熱に溢れている。
社員育成プログラム
このページでは、当社の『社員育成プログラム』についてご紹介させて頂きます。当社では、以下の4つの観点で、人材育成に力を入れています。
それは、「技術スキル」「ビジネススキル」「営業スキル」「職業倫理」という、4つの能力の醸成です。当社では、社員が、お客様、ひいては社会のお役に立ち、職業人として大成していく上で、こうした要素をバランスよく身につけていく事が大切であると考えています。毎年、社員個々の理解度に合わせ、内容を吟味し、研修を行っています。
技術研修
技術社員については、入社前、そして入社後も、社員全員を対象として、通年で複数の技術研修を用意しており、社員の能力開発を行っています。まず技術研修ですが、これは「実務スキル面」と「資格取得面」に大別して、実施しています。技術社員は、日常の担当業務とは別に、「学習支援プログラム」というマネジメント下に入ってもらい、その中で個別に面談のうえ、『向こう2ヵ年に渡るスキルパス』について、策定します。このスキルパスについては、”資格面での取り組み”、”実務スキルの習得に関する取り組み”、それぞれについて、相談の上、決定します。
学習支援プログラム
当社の「学習支援管理者」は、専任で、社内に常駐しています。技術社員は、入社当初、その管理者と相談し、決定した”スキルパス”に基づいて、二人三脚での育成計画を推進していきます。学習支援チームでは、「週単位」で学習進捗確認を行っています。(学習者は、毎週明け月曜日の朝までに、前の週の学習進捗について報告して頂いています。)。このように、学習支援チームは、ペースメーカーとして学習者に伴走し、年間を通じて、個々の社員の目標が叶えられるよう後押ししています。
・LPIC、AWS、Oracle Master等、資格取得支援(受験代、書籍代、ベンダー講習費、全額会社負担)
・全技術社員に、最新のハイスペックな検証用PCを、無償貸与
・構築用手順書を元に、様々な基盤環境を構築・検証する研修
・学習に使用するIT書籍の貸与(全額会社負担)
・各種ベンダー認定講習の受講(全額会社負担)
・土曜勉強会の開催(第一、第三土曜9:15~13:00、14:00~18:00、第5週休講)
・自作PCキッティング研修(パーツ買付費用当、全額会社負担)
土曜勉強会
土曜勉強会では、熟練した技術社員を講師に立て、通年で実施をしています。
OS基盤、DB/APサーバ等の実機による構築検証
参加者は、社から貸与された”検証用ノートPC”を持込み、それによる実機ベースでの検証を中心に、実務スキルを身につけていきます。OS基盤構築、仮想基盤構築、構築後の仮想サーバ、DBサーバ上における操作、障害回復など、IT基盤にまつわる様々な課題を取り扱います。
習得レベル別の講習会の開催(2クラスに分けて通年で実施)
こうした学習会は、2015年8月の開催から現在まで、継続に実施しています。2018年度1月末現在まで、のべ26回の開催実績があり、2018年も年間を通じて、引き続き開催してまいります。土曜勉強会開催スケジュールならびに、”次回の開催案内”については、こちら、土曜勉強会のご案内をご覧ください。
土曜勉強会 ”次回開催のご案内” https://blog.ventury.co.jp/
情報セキュリティ研修
・ISO27001 (情報セキュリティマネジメントシステム)に則ったセキュリティ研修
・IPA(情報処理推進機構)提供の動画研修(年2回)
・日々のOJTによるセキュリティ意識の強化
マネジメントスキル研修
当社では、全社員に対しマネジメントスキル研修を実施しています。 当社が立案した独自のマネジメント研修プログラムにより、能力別に マネジメントスキルを認定する為の研修と、資格認定を行っています。
マネジメント1級
マネージャをマネジメントできる能力を有するレベルを認定するトレーニング。
マネジメント2級
リーダークラスの社員を部下に持つ者(マネージャ、およびマネージャ候補向け)の能力を認定するトレーニング。
マネジメント3級
チームリーダー(はじめて部下を持つリーダーも含む)を対象としたトレーニング。 認定基準は「一般社員を、4級認定レベルに育成できる」能力を有すること。具体的にはタスク表の書き方を部下に指導でき、かつ、それを用いた部下のマネジメントをできていること。
マネジメント4級
チームメンバー向けならびに中途入社社員、指揮命令を受けている作業者を対象としたトレーニング。セルフマネジメントができている。ホウレンソウができるようになること。 「ひとりのリーダー」を体現しているレベルが、4級の認定基準となる。
※「問題解決能力の提供」「チームマネジメント力の提供」を出来るようになる能力の強化を意識した研修となっています。
新卒/中途採用者向け研修
新卒社員、準新卒社員、中途採用社員には、職種を問わず、社会人として求められる職業倫理観念や、道徳に関する教育を行っています。
「新卒や中途採用者向けの共通研修」としまして、早朝研修(早起き訓練)、禅を用いた「道徳・職業倫理を喚起する研修」「坐禅研修(写真)」を行っています。ここでは、社会への奉仕の精神や利他の精神、法令遵守の精神を養います。その他、「当事者意識や協調性」「責任感のある言動や立ち居振るまいができる」社会人を育成することを目的に実施しています。